最近、購入した「作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951―1997」
2019年9月21日にFBS(福岡放送)で放送された「風の譜」~福岡が生んだ伝説の編曲家 大村雅朗~を見たのがきっかけだった。

大村雅朗の名前は以前から知っていたが、番組の告知を見るまで地元福岡出身とは全く知らなかった。
放送が福岡、佐賀エリア限定なのが勿体ない内容だった。全国放送されて、もっと彼の存在が認知されて欲しい。
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この本をベースに上述の番組が作られている。
大村氏に関わったたくさんの音楽関係者のインタビューやコメントが載っているが、まず目を通したのは大澤誉志幸のページだった。(ファンだったので)

大沢誉志幸(現在は「大澤」表記)の1~3枚目のアルバムは大村雅朗のアレンジで、それで馴染みがあるのだ。
ちょうどLPからCDへの過渡期。デビューアルバム「まずいリズムでベルが鳴る」(1983年)、2枚目「SCOOP」(1984年)はLP、3枚目「CONFUSION」(1984年)はCDで購入している。

4枚目以降はアレンジャーが代わり、また違った面白さがあったが、やはり最初の3枚は格別だった。
特にデビューアルバム「まずいリズムでベルが鳴る」のA面1曲目「e-Escape」はイントロを聴いただけで、危うい大沢ワールドに飲み込まれてしまう。大沢誉志幸×銀色夏生×大村雅朗の組み合わせ最強!

この本の中で、1~3枚目のアルバムのプロデューサー木﨑賢治氏のインタビューも載っており、当時の舞台裏を知ることができてとても興味深かった。
デビューアルバムは半分くらいまで作ったところですべてボツにして、アレンジャーを大村氏に代えて作り直したそうだ。
木﨑氏は「大沢の声は、大村さんがクールなサウンドを敷くことですごくカッコ良くなる」「大沢は本能的で、大村さんはロジカル」と評している。

大沢×大村の関係性はこの3枚のアルバム制作時には距離があったようだが、1992年の「NAIVE」で組んでから仲良くなったという。「お互いに認めたくないんだけど認めてるっていうような」とも語っていた。
大ヒットした「そして僕は途方に暮れる」の裏話も語られていて、大沢ファンの方にも是非読んでもらいたい。


1999年のライブ映像