カトリオナ・マッコールを知っている人がどのくらいいるだろうか。
1979年に公開された「ベルサイユのばら」の実写版で、主役のオスカルを演じた女優だ。
この映画、さんざん酷評されて、大コケしたのだが、公開当時、私も見に行った。
いろいろな意味で残念な映画だった。

この映画とタイアップして、資生堂が春の口紅のキャンペーンを華々しく展開!
題して「劇的な、劇的な、春です。レッド」


↑映画「ベルサイユのばら」のパンフレットに掲載されていた広告

 

これに対抗して、ライバル会社のカネボウは、「ロミオとジュリエット」で人気が出たオリビア・ハッセーをぶつけてきた。
キャンペーンソングは、布施明の歌うあの有名な「君は薔薇より美しい」 

 

「べるバラ」vs「君は薔薇より・・・」で、メディアは「ばら戦争」と形容していた。
春はいつも口紅の新色発売で華やかだが、この年はいつにもましてゴージャスだった。


↑当時の週刊誌の記事

日本人女性向けの化粧品なのに、白人モデルを起用していたのに時代を感じるなぁ・・・・・
1970年代は、まだまだパリやらヨーロッパへの憧れが今よりもずっと強かったし、日本人も外ばかりに目が向いていたように思う。


資生堂CM


カネボウCM
「春に会いましょう」
ナレーションもまったりしている。