小学生の頃にはまったポプラ社の少年探偵シリーズ。
2008年に北村想原作の「K-20 怪人二十面相・伝」が映画化されたタイミングで、ポプラ文庫から復刻版の文庫サイズが出版され、何冊か購入した。
当時の挿絵もそのまま掲載されているのが嬉しい♪(≧▽≦)♪
特に柳瀬茂氏のイラストが好き。小林くんや女性の顔が品が良くてとても可愛い。
(ポプラ文庫からは復刻版「怪盗ルパン」シリーズも出ている)

それはさておき、美少年好きな乱歩先生の趣味のせいか、名探偵・明智小五郎と助手の小林少年の師弟関係には妖しい雰囲気が漂っている。

小林君は明智先生のためなら「美少女」や「美術品の仏像」にまで変装して命がけで怪人二十面相と対決するし、明智先生も小林君が危険な時は自分の命なんか少しも惜しまずに助けに行くのだ・・・・もう相思相愛♡ ♡ ♡

明智先生は文代さんという美しい御婦人と結婚してたのに、いつの間にか彼女は病気で転地療養ということで追っ払われて(?)、小林君と2人で仲睦まじく暮らしてるし・・・・

その上、小林少年と怪人二十面相の対決シーンで、二十面相までが小林君に告白してるんだもん。
「おれはつくづく君が可愛くなったよ」だってさ・・・・

小林君  「僕はどこまでも執念深く君につきまとってやるよ」
二十面相 「おもしろい。そこが好きなんだよ。だが今夜はこれでお別れだ」
小林君  「じゃあ、逃げるのかい」
二十面相 「しかしまたじきに会えるよ。君はきっと俺の前に現れるからね」

二十面相も小林君に追いかけられるのが嬉しくてたまんないみたい。
なんだよ、こいつ~!
追っかけられたくて、事件起こしてんじゃないの~?
二十面相、実は明智先生に嫉妬してたりもして。

乱歩先生は「少年探偵団シリーズ」を少年少女向けに書いてるはずだけど、ご自分の趣味をこんなところに出しちゃっていいんですか、先生?!
大人になっても楽しめる「少年探偵団」~!

※文中引用は「怪奇四十面相」より抜粋。