「シャーロック・ホームズの冒険」の麗しの女優シリーズ第3弾!
今回取り上げるのは、「レディーフランシスの失踪」(1991年)に登場するイギリス女優シェリル・キャンベル。

シェリル・キャンベルが演じるのはレディ・フランシス・カーファックス。古い英国貴族の血を引いた魅力的だが当世風の変わった女性というのが、ワトソンさんの描写。原作を読むとそれほど変わり者だというイメージは湧かないが、ドラマでは一人でヨットを操る場面があり、当時としてはかなり活発な女性として描かれている。

 

 

彼女も既に映画やTVドラマでなじみのある女優さんだったので、この回は要チェックだった。

アガサ・クリスティーの「七つのダイヤル」(1981年)では、お転婆な貴族のレディ・アイリーンをコミカルに演じていた。
同じくアガサ・クリスティー原作の「牧師館の殺人」(1986年)や「死との約束」(2008年)にも出演している。

映画では「炎のランナー」(1981年)に出演。信仰のために走るエリック・リデルの妹ジェニーを演じている。

 

レディ・フランシスの失踪の謎をホームズさんは解決するのだけれど、彼にとっては失敗した事件になるのかなぁ・・・・

この作品のタイトル、実は長い間ずっと記憶に残って気になっていた。
原題は「The Disappearance of Lady Frances Carfax/レディ・フランシス・カーファックスの失踪」。
私は1990年頃1年間イギリスで過ごした経験があるのだが、マンチェスター近くの田舎町に数か月住んでいた時に、近所にテレビ局勤務の女性がいた。今思えばそれがグラナダTVだったのだが、どういう仕事をしているのかと尋ねると、シャーロック・ホームズのテレビドラマの制作に関わっているという。録音された音声をチェックして、あの時代に存在しない音(例えば車の音や電子音など)が入っていたらそれをカットする作業をしているということだった。
で、「今、何の作品をやっているのか?」と尋ねたら、「The Disappearance of Lady‥‥」という答えだった。
ずっと気になりながら、今回ようやく鑑賞する機会を得ることができた。


後日、エンドクレジットの中に彼女の名前を発見した。
ASSISTANT FILM EDITOR として記されている。