「戻り川心中」連城三紀彦
連城三紀彦の短編集「戻り川心中」は大好きな1冊である。 この短編集には表題作の他に「藤の香」「桔梗の宿」「桐の柩」「白蓮の寺」が収録されており、いずれも大正末期から昭和初期を舞台にした日本的情緒豊かなミステリーで、「花葬 …
明智小五郎&小林少年&怪人二十面相のラブ・トライアングル
小学生の頃にはまったポプラ社の少年探偵シリーズ。 2008年に北村想原作の「K-20 怪人二十面相・伝」が映画化されたタイミングで、ポプラ文庫から復刻版の文庫サイズが出版され、何冊か購入した。 当時の挿絵もそのまま掲載さ …
騙される快感~「ロートレック荘事件」(筒井康隆)
筒井康隆の「ロートレック荘事件」(1990年)を20数年ぶりに再読した。 限定された舞台と登場人物の中で連続殺人が起こるいわゆる「Who done it?」(誰が犯人か?)もの。 以前読んだ時にあまりに衝撃的だったので、 …
オレンジは好きかい♪~オレンジ村から春へ
我が家には、けっこう古いモノが残っている。 これは1976年の集英社「SAISON de non・no/セゾン・ド・ノンノ」(隔月間) この号は手芸特集で、今の雑誌よりも全体的に大人っぽい。 裏表紙はこれ↓ 資生堂の19 …
ばら戦争/資生堂VSカネボウ(1979年)
カトリオナ・マッコールを知っている人がどのくらいいるだろうか。 1979年に公開された「ベルサイユのばら」の実写版で、主役のオスカルを演じた女優だ。 この映画、さんざん酷評されて、大コケしたのだが、公開当時、私も見に行っ …
「ブルータス」創刊2号(1980年)
マガジンハウスの「ブルータス」創刊第2号。(1980年) 「親爺たちの時代」というタイトルで、昭和初期のモダンライフを紹介している。 私はアールデコやモボ・モガの時代のものに強く惹かれるので、この1冊だけずっと持っている …
「ツィゴイネルワイゼン」~贅沢な幽霊映画
【 ツィゴイネルワイゼン/ Zigeunerweisen 】 1980年 日本映画(ATG配給) 監督:鈴木清順/出演:原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代 贅沢な「幽霊屋敷」に迷い込んだような映画。 この映画では、映 …
みにくいアヒルの子~The Ugly Duckling
The Ugly Duckling Frank Cadogan Cowper (1877-1958) Cheltenham Art Gallery & Museums 1990年に英国のチェルトナムアートギャラリ …
最近の本の表紙について思うこと
アートシャーロック・ホームズミステリー・推理&探偵小説(日本)本・雑誌・記事
最近の本は軽くなったと思う・・・・・ 重量のことではなく、本の表紙のことである。 ↑シャーロック・ホームズものの表紙3種。 左は2012年に新訳で出版されたもので、劇画調のイラストが使われている。 中央は1970年代の創 …
昔の絵本~ロマンティックな挿絵
幼稚園の頃に買ってもらった絵本。 この頃の挿絵は、絵がとても可愛らしい。 色も線も柔らかくて、ロマンティックで夢見るような世界。 「しらゆきひめ」は150円 「人魚姫」は120円 王子様の顔は女性的で、宝塚の男装の麗人み …